JALカードの選び方 マイルが一番貯まるカードは? ~基本から徹底比較~

※一度ではなかなか把握できないと思いますので、JALカードの申し込みを真剣にお考えの場合はこのページをブックマークしておくことをおすすめいたします。

JALカード(普通カード)

JALカードを作って効率的にマイルを貯めようと思っても、カードの種類が多くてどれが自分にとって一番お得か悩んでしまいます。

JALカードの種類は現在なんと26種類(学生カードを除く)もあります。ここからどう絞って、自分の利用スタイルにあった一枚を選んだら良いか、基本から解説していきます。

「JALカード 獲得マイルシミュレーション」で一発確認

1年間のJAL搭乗頻度とクレジット決済で貯まるショッピングマイルを合算し、獲得マイルと年会費などの費用を各カードごとに一覧で表示する「JALカード 獲得マイルシミュレーション」をご用意しています。シミュレーションを効率良く活用していただくために、順を追ってJALカードの説明をしていきます。
「JALカード 獲得マイルシミュレーション」はこちら

JALカード公式サイトへ

最適なJALカードにたどり着くためのSTEP

STEP1 国際ブランドを決める

いわゆるVISA、マスター、JCB、AMEXのどれを選ぶか。これを決めれば、種類はぐっと減って把握しやすい1/3ほどになります。

それぞれの国際ブランドの性格などについてここでは詳しく説明しませんが、JCBブランドのみで展開するJALカードがあることだけは頭に入れておいてください。

ざっくり、

  • VISA:世界シェアNo.1 迷っているならVISAで問題なし。
  • マスター:世界シェアNo.2 VISAとほぼ同様。
  • JCB:日本ブランド。国内やハワイ、グアムなどで強い。旅行や保険にも強い。
  • AMEX:ステータス重視、国内ではJCBと提携し相互利用できる。

visamadterjcbamex

STEP2 カードのグレードを選ぶ

JALカードのグレードは、一般ランクの「普通カード」、一般とゴールドの中間の「CLUB-Aカード」、ゴールドの「CLUB-Aゴールドカード」、そして最上級の「プラチナカード」に分かれています。

ちなみに「プラチナカード」は、招待・インビテーションなしで申し込むことがきます。

各グレードと年会費

グレード普通カードCLUB-AカードCLUB-Aゴールドカードプラチナカード
年会費2,200円11,000円17,600円34,100円

各グレードの大きな違いとしては、

  • ショピング時のマイル還元率
  • 搭乗時のボーナスマイル加算量

だけです。
ここに各種優待サービスが付いたり、保険が手厚くなるだけなので、「マイルを効率的に貯める」ことが目的であれば、この部分と年会費の兼ね合いだけを気にしてみましょう。

最後に迷った時だけ、各種付帯サービスの比較をしてみるとシンプルに取捨選択ができると思います。

グレードごとの「ショッピング時のマイル還元率」と「搭乗時のボーナスマイル加算量」

グレード普通カードCLUB-AカードCLUB-Aゴールドカードプラチナカード
ショッピング時のマイル還元率200円で1マイル100円で1マイル
入会後、初めての搭乗でのボーナスマイル1,000マイル5,000マイル
毎年、初回搭乗でのボーナスマイル1,000マイル2,000マイル
搭乗ごとのボーナスマイル通常にプラス10%通常にプラス25%

これだけを見ると、「普通カード」は選択から真っ先に外れそうですが、実はそうでもないのです。もう少し掘り下げていきましょう。

STEP3 付帯サービスのあるカード

ある程度の概要は掴めてきたと思いますが、JALカードはここからさらに枝分かれしたカードがあります。

  1. Suica機能をカードに一体化したい
  2. 東急グループでの買い物頻度が高い
  3. 小田急グループでの買い物頻度が高い

このどれかに当てはまる場合は、選択肢の幅が広がります。当てはまらない場合は、このSTEP3は特に検討しなくても問題ありません。

Suica機能をJALカードと一体にしたい場合は、国際ブランドがJCBに固定されます。JCB以外のブランドをお考えの場合は、Suica機能は諦めてください。

「JALカード Suica」は3グレード

JALカードSuicaJALカードSuica(CLUB-Aカード)JALカードSuicaCLUB-Aゴールドカード)

※PASMOやWAONなどの電子マネーを選べるカードもありますが、これはJALカードとは別の専用カードが発行され一体型ではありません。

東急グループや小田急グループでの買い物頻度が高い場合、それぞれ「TOKYU POINT」「小田急ポイント」も一緒に貯められるJALカードがあります。それぞれの関連グループでお買い物をする度に、「マイル」と「各ポイント」が二重で貯まり、しかもそれぞれ相互に交換が可能です。

つまり、通常のカードの還元率よりも良い率でマイルを貯めることができます。

TOKYU POINNT、小田急ポイントをマイルに交換する場合
2,000ポイント→1,000マイル

マイルをTOKYU POINT、小田急ポイントに交換する場合
10,000マイル→10,000ポイント(1万円相当)

もちろん、これらのグループで買い物をする頻度が高くなくても、「東急・小田急カード」に申し込んでおいても特にデメリットはありません。

東急グループ、小田急グループと提携のJALカード

JALカード TOKYU POINT ClubQJALカード OPクレジット

※各カードとも3グレードあります。東急は「VISA」「Master」、小田急は「JCB」のみとなります。

東急グループ

小田急グループ

STEP4 マイルが増えるオプションを把握する

さて、それでは結論としてどのJALカードを選ぶと一番お得なのかをまとめていきます。

その前に・・ JALカードには特別なオプションとして、「ショッピングマイル・プレミアム」という仕組みがあります。

これは「普通カード」または「CLUB-Aカード」に4,950円の年会費をプラスすることで、ショッピング時のマイル還元率が2倍になるサービスです。「ショッピングマイル・プレミアム」を普通カードとCLUB-Aカードにプラスして、ショッピング時のマイル還元率を揃えてみると、

「ショッピングマイル・プレミアム」が加わった年会費

グレード普通カードCLUB-AカードCLUB-Aゴールドカードプラチナカード
年会費2,200円
+4,950円
11,000円
+4,950円
17,600円34,100円
ショッピング時のマイル還元率100円で1マイル

さらに、「ツアープレミアム」という仕組みもあります。こちらは2,200円の年会費をプラスすることで、座席クラスの違いやディスカウント料金などで通常のフライトマイルから削られた分のマイルを補填し、100%の区間マイルを提供するサービスです。

※ただし、正直なところ年間に複数回の利用がなければこのオプションは申し込まなくても良いと思います。筆者も申し込んでいません。申し込んだほうがお得になる境界線は、ぜひ後述の「JALカード 獲得マイルシミュレーション」にて確認してください。

例:

パッケージツアーに適用される個人包括運賃の場合:フライトマイルは50%
「ツアープレミアム」に登録の場合:50% → 100%になる

※予約クラスごとの積算率はこちら
JAL フライトマイル積算率

これらを踏まえて、

  1. 1年間のJAL搭乗で獲得できるマイル
  2. ショッピング時のクレジット決済で獲得できるマイル

を合算し、貯まるマイルと年会費などの出費を各JALカードごとにまとめることで、どのカードが最適かを確認できます。

これを一覧で確認できるのが「JALカード 獲得マイルシミュレーション」です。この結果を元に、自分の利用頻度や目的にあったJALカードを見つけてください。
「JALカード 獲得マイルシミュレーション」はこちら

最後に「20代限定」と「学生専用」JALカードの説明を加えておきます。20代、学生に当てはまらない場合は、特に参照する必要はありません。STEP7の「獲得マイルシミュレーション」に移動してください

STEP5 20代なら選択必須の「CLUB EST」

JAL CLUB EST GOLD

「CLUB EST(エスト)」は、20歳以上30歳未満の人しか申し込めない特別なアドオンサービスです。

正直なところ、20代であれば申し込まない理由がないサービスです。マイルによる還元ではありますが、毎年必ず2,500マイルが付与されますので、これだけで「CLUB EST」分の年会費用はまかなえます。

CLUB ESTの年会費は、「普通カード」「CLUB-Aカード」であればプラス5,500円。「CLUB-Aゴールドカード」「プラチナ」であればプラス2,200円となります。前者カードの5,500円には貯まるマイルが2倍になる「ショッピングマイル・プレミアム」3,300円も含まれているので、実質のプラス費用はグレードに関わらず2,200円と一律です。

「CLUB EST」を含めた年会費

グレード普通カードCLUB-AカードCLUB-Aゴールドカードプラチナカード
年会費2,200円
+5,500円
11,000円
+5,500円
17,600円
+2,200円
34,100円
+2,200円

付帯されるサービス内容は、

  1. ボーナスマイルがさらにプラス
    • 入会後、初めての搭乗でのボーナスマイルが通常より +1,000マイル
    • 毎年初回搭乗時でのボーナスマイルが通常より +1,000マイル
    • 搭乗ごとのボーナスマイルが通常より +5%
  2. グレード普通カードCLUB-AカードCLUB-Aゴールドカードプラチナカード
    入会後、初めての搭乗でのボーナスマイル1,000マイル
    +1,000マイル
    5,000マイル+1,000マイル
    毎年、初回搭乗でのボーナスマイル1,000マイル
    +1,000マイル
    2,000マイル+1,000マイル
    搭乗ごとのボーナスマイル10%
    +5%
    25%+5%
  3. ポイント還元率が2倍になる「ショッピングマイル・プレミアム」に自動加入
    「普通カード」「CLUB-Aカード」にて、通常200円で1マイルのところ、100円で1マイル貯まるようになります。
    ※「CLUB-Aゴールドカード」「プラチナ」はもともと加入されているため、その分CLUB ESTの年会費が安くなっています。
  4. 年間5回、サクララウンジ(国内線)の利用が可能
    JALの上級ランク向けラウンジである「サクララウンジ」が年に5回利用できます。しかも同伴者1名まで無料です。
    羽田空港サクララウンジ
    • フリードリンク(ソフトドリンク、アルコール)
    • おつまみ、軽食
    • マッサージチェア
    • シャワールーム
    ※ちなみに羽田空港は一般に1人3,000円でサクララウンジを利用できますので、5回利用すると15,000円、同伴者も含めると30,000円分の価値ということになります。
  5. JALビジネスクラス・チェックイン
    国際線利用の際、JALビジネスクラス・チェックインカウンターの利用や自動チェックイン機が利用できます。
  6. マイルの有効期限延長
    通常のJALカードの場合、貯めたマイルの有効期限36ヵ月ですが、CLUB EST会員期間中に貯めたマイルは60ヵ月まで延長されます。それほど頻繁にJALを使わない場合でも5年間もあれば安心です。
    • 通常3年 → 5年に延長
  7. 毎年2,500マイルをプレゼント
    毎年マイルが貯まるので、航空券をはじめとするさまざまな特典に交換できます。年会費がプラス2,200円ですが、これだけで年会費以上の価値があります。

本当に20代であれば、申し込まない理由が見つからないほど優遇されすぎたプランです。。
JAL CLUB EST 公式サイト

STEP6 学生専用カード(JALカード navi)

学生、学校在学中の間は年会費無料で持つことができる学生限定のカードです。JALの様々なサービスを無料で受けることができる最強クラスの1枚です。グレードは「普通カード」のみで、VISA・Master・JCBが選べます。

JALカード navi(学生専用)

サービス内容は、

  1. ボーナスマイルがさらにプラス
    • 入会後、初めての搭乗でのボーナスマイルが通常より +1,000マイル
    • 毎年初回搭乗時でのボーナスマイルが通常より +1,000マイル
    • 搭乗ごとのボーナスマイルが通常より +10%
  2. グレード学生専用カード(JALカード navi)
    入会後、初めての搭乗でのボーナスマイル1,000マイル+1,000マイル
    毎年、初回搭乗でのボーナスマイル1,000マイル+1,000マイル
    搭乗ごとのボーナスマイル10%+10%
  3. 「ツアープレミアム」が無料で付帯
    年間2,200円の「ツアープレミアム」が無料で付帯されます。通常、座席の予約クラスにより区間マイルが減率されるところ、「ツアープレミアム」であれば100%の区間マイルが加算されます。
  4. ショッピング時のマイル還元率が普通カードの2倍
    普通カードが200円で1マイルのところ、2倍となる100円で1マイルを貯めることができます。これは年会費3,300円の「ショッピングマイル・プレミアム」に該当するサービスです。
  5. JAL航空券が最大6割引のマイルで交換可能
  6. 入会時に2,000マイルをプレゼント
  7. マイルの有効期限は、在学期間中であれば無期限

「JALカード navi」は、普通カード(2,200円)+ ツアープレミアム(2,200円)+ ショッピングマイル・プレミアム(3,300円)と、通常であれば合計7,700円部分のプランが全て無料で利用でき、さらに付帯サービスやプレゼントも充実している最強カードです!

STEP7 「JALカード 獲得マイルシミュレーション」で最適なカードを探す

海外旅行と国内旅行でJALを利用する頻度と、毎月のクレジット決済額を入力すると、各JALカードごとに獲得できるマイルや合計年会費が一覧に表示されます。自分の利用頻度に合わせた、最も効率の良いカードを見つけてください。
「JALカード 獲得マイルシミュレーション」はこちら

JALカードまとめ

JALカード 獲得マイルシミュレーション」で出た結果を元に検証すると、まず、マイルの取得を目的とした場合、最も効率良く貯められるのは「CLUB-Aカード」(11,000円)にショッピングマイル・プレミアム(4,950円)とツアープレミアム(2,200円)を足したプラン(合計18,150円)です。

ただし、このプランとの差額 +1,650円アップ(19,800円)の「CLUB-Aゴールドカード」でも同じマイルが獲得できます。

ゴールドカードに付帯されるサービス内容がこの差額1,650円分以上の価値があると考えれば、「CLUB-Aゴールドカード」へのお申し込みがおすすめとなります。主な違いは次のとおりです。ショッピングマイルを貯めるにあたり「限度額が2倍」になるのは、大きな選択ポイントになりますね。

CLUB-AカードCLUB-Aゴールドカード
限度額100万円200万円
空港ラウンジ-
海外旅行傷害保険 家族特約-
海外航空便遅延お見舞金-
ゴルファー保険-

※管理人は総合的なコスパを考えて「CLUB-Aカード」を所持しています。CLUB-Aカードを申し込むにあたり、JMB(ジャルマイレージバンク)カードからのマイル引き継ぎに関することもまとめてありますので、よろしければ下記「CLUB-Aカード」ページをご参照ください。

ちなみに20代限定の「CLUB EST」であれば、普通カードにツアープレミアムをプラスした合計9,900円で、上記と同水準のマイルを獲得することができる計算となります。いかに「CLUB EST」がお得なプランであるかが分かります。

年会費に対して最もマイル獲得効率が良いのは、最安の「普通カード」ですが、それにツアープレミアム(2,200円)をプラスしたプランもほぼ1マイルあたりの費用は変わらないので、費用を抑えたい場合はこのパターンがおすすめです。

結論としてまして、

  1. JALの利用頻度が高くマイルをどんどん貯めたい場合
    「CLUB-Aカード」(11,000円)+ショッピングマイル・プレミアム(4,950円)+ツアープレミアム(2,200円)
    合計18,150円/年会費
  2. 取りあえず効率良くマイルが貯まって、年会費は抑えたい場合
    「普通カード」(2,200円)+ショッピングマイル・プレミアム(4,950円)
    合計7,150円/年会費
  3. 総合的に最強の組み合わせ
    「普通カード」(2,200円)+「CLUB EST」(5,500円)+ツアープレミアム(2,200円)
    合計9,900円/年会費

という結果になります。

JALカードの申し込み

不定期で「マイルプレゼントキャンペーン」をやっていますので、期間中であればお申し込みのチャンスです。各カード「普通カード」「CLUB-Aカード」「CLUB-Aゴールドカード」「プラチナカード」を選んで申し込みます。

JALカード 公式サイトへ

マイルの交換で得られる航空路線

さて、それでは貯めたマイルでどの程度のサービスが受けられるのかをざっとまとめてみます。1マイル当たりの価値が最も高くなるのが「ファーストクラス」への交換、次いで「ビジネス」「エコノミー」となります。国内線は区間や期間で必要マイルが変わってきますが、基本的に片道5,000マイルからの交換となります。

JAL国際線 必要マイル数

香港(片道)

  • エコノミークラス:10,000マイル
  • ビジネスクラス:24,000マイル
  • ファーストクラス:36,000マイル

ホノルル(片道)

  • エコノミークラス:20,000マイル
  • ビジネスクラス:40,000マイル
  • ファーストクラス:50,000マイル

パリ(片道)

  • エコノミークラス:26,000マイル
  • ビジネスクラス:55,000マイル
  • ファーストクラス:80,000マイル

※一覧はこちら
JAL国際線特典航空券 各路線の必要マイル数

JAL国内線 必要マイル数

(片道)
  • 東京 - 大阪、名古屋:6,000マイル
  • 東京 - 札幌、沖縄:7,500マイル

※一覧はこちら
JALグループ国内線特典航空券 マイル早見表

JALカード 公式サイトへ

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