【初心者向け】ANAカードのプランを把握して、最適な1枚にたどり着こう!

ANAに乗る機会が多いなら、やはり「ANAカード」は持っていて損はないカードです。ただ、いざカードを申し込もうと思ってみても、種類が多すぎてどのカードを選ぶべきかとても迷います。この一見複雑に見えるカードプランを整理して解説します。
※表示価格はすべて税込となっています。
自分に最適な「ANAカード」を選ぶための4つのポイント
とにかく種類が多いANAカード、いざ申し込みたいと思ってもどれにすれば良いか迷ってしまいます。まず選ぶ際のポイントとしては、次の4つを理解しておきましょう。
- 通常のショッピングでのマイル換算率、いわゆる『陸マイル』の貯めやすさ。
- 通常の区間マイルに加えてもらえる『ボーナスマイル』
- マイルを効率良く貯めるための『オプションプラン』
- これらを踏まえた、利用頻度に合わせた『トータルの年会費』
この4点を総合的に判断すれば、自ずと最適な一枚が見えてきます。ただし、そうは言ってもこれらを把握するのが手間で面倒なことです・・。
そこで、年間のANA利用頻度とおおよそのショッピング利用金額を入れるだけで、各ANAカードに応じで獲得できるマイルと年会費合計が算出できるシミュレーションを用意しました。
シミュレーションを利用するにあたっては、きちんとANAカードのサービスプランを知っていたほうが良いので、まずは「カードを選ぶ際のポイント」をSTEP順にご覧ください。こちらに目を通していただいてから、利用することをお勧めいたします。
「ANAカード 獲得マイルと年会費のシミュレーション」はこちら
ページのもくじ
STEP1 ショッピングでのマイル換算率、「陸マイル」の貯めやすいカード
まず、ANAカードの種類(グレード)を大きくわけると、
- 一般カード、交通系IC一体型カード
- ワイドカード
- ワイドゴールドカード
- プレミアム
の4種類となります。
それぞれ、VISA、マスター、JCB、AMEXなどの国際ブランドを選ぶことができ、ゴールドカードにすることでカード付帯の特典がアップします。ワイドカードは、一般カードとゴールドカードの中間的なサービスとお考えください。
「交通系IC一体型カード」では、ANAカードに一体化されたPASMOやSuicaで地下鉄やJRを利用することでもポイント(マイル)が貯まります。
それでは、まずは通常のショッピング、カード利用で獲得できるマイルだけに絞っての一覧表です。
一般カード | 交通系IC一体カード | ワイドカード | ゴールドカード | プレミアム | |
---|---|---|---|---|---|
年会費 | 2,200円 | 2,200円 | 7,975円 | 15,400円~ | 77,000円~ |
ショッピングマイル | 200円ごとに1マイル | 200円ごとに2マイル |
もちろんこれだけではどのカードが良いか判断できないですね。ここでは、ショッピングマイルに差があることを把握ください。基本的に還元率は0.5%(0.5マイル)か1%(1マイル)ということになります。
また、ANA航空券を購入する時は還元率は跳ね上がるのですが、年間にどれだけ購入するかを加味する必要があります。家族の分をまとめて購入できれば大きいですね。
一般カード | 交通系IC一体カード | ワイドカード | ゴールドカード | プレミアム | |
---|---|---|---|---|---|
年会費 | 2,200円 | 2,200円 | 7,975円 | 15,400円~ | 77,000円~ |
ANA航空券購入時 | 100円=1.5マイル | 100円=2マイル | 100円=3~3.5マイル |
STEP2 搭乗マイルとは別の「ボーナスマイル」を把握する
例えばホノルルの往復で約7,600マイルあるのですが、この区間マイルとは別に貯まるボーナスマイルがあります。
- 入会でもらえるボーナスマイル
- 搭乗ごとにもらえるボーナスマイル
- カード継続でもらえるボーナスマイル
※この他に、各カード会社ごとのキャンペーンが存在する場合がありますが、一定の条件が必要となることがあるのでここでは割愛します。
各カードごとの一覧はこちらになります。
一般カード | 交通系IC一体カード | ワイドカード | ゴールドカード | プレミアム | |
---|---|---|---|---|---|
年会費 | 2,200円 | 2,200円 | 7,975円 | 15,400円~ | 77,000円~ |
ショッピングマイル | 200円ごとに1マイル | 200円ごとに2マイル | |||
入会ボーナス | 1,000マイル | 2,000マイル | 10,000マイル | ||
搭乗ボーナス | プラス10% | プラス25% | プラス50% | ||
経続ボーナス | 1,000マイル | 2,000マイル | 10,000マイル |
こうなると、何となくどれがお得で自分に合っていそうか見当がついてきますね。
STEP3 一般的なプランとは別に設定されたANAカードを把握する
ANAカードの中には、申込みを限定した特別なサービスプランを提供するカードもあります。もしこのカードの申込み条件や目的に当てはまる場合は、メリットも大きいのでぜひ検討してみてください。
交通系IC一体型カード
交通系IC一体型カードは、一般カードの内容に各提携カードのポイントプログラムが加わり、そしてPASMOやSuicaのIC機能が一体化されたカードです。
特徴として、ANAカードによるポイントと同時に各提携カードのポイントも貯まり、ポイントは相互に利用が可能という点があります。
To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)
東京メトロ「To Me CARD」とPASMOをプラスした交通系IC一体型カードです。「To Me CARD」でメトロポイント、PASMOへのオートチャージでもポイントが貯まりますので、東京メトロの利用頻度が多い人にはおすすめです。
TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード
東急グループの「TOKYU POINT」とPASMOをプラスした交通系IC一体型カードです。「TOKYU POINT」のポイント、PASMOへのオートチャージでもポイントが貯まりますので、東急グループでのショッピングが多い人にはおすすめです。
ANA VISA Suicaカード
Suica機能をプラスした交通系IC一体型カードです。Suicaへのオートチャージでもポイントが貯まります。
VISA nimocaカード
西鉄グループの「nimoca」をプラスしたカードです。バス・電車での利用でもポイントが貯まり、定期券としても利用できます。
年齢限定のお得なカード
ANA JCBカード ZERO
18~29歳限定のカードですが、なんと年会費が5年間無料です。ショッピングマイルが0.5%、搭乗ごとのボーナスマイルもプラス10%付与されます。
一般カードとの比較
一般カード | ANA JCBカード ZERO | |
---|---|---|
年会費 | 2,000円 | 無料 |
ショッピングマイル | 0.5% | 0.5% |
入会ボーナス | 1,000マイル | 0 |
搭乗ボーナス | プラス10% | プラス10% |
経続ボーナス | 1,000マイル | 0 |
学生用カード
在学期間中の学生であれば年会費が無料のカードです。搭乗ごとのボーナスマイルもプラス10%付与され、さらにJCBならショッピングマイルの還元率が1%となります。
一般カードとの比較
一般カード | 学生VISA・マスター | 学生JCB | |
---|---|---|---|
年会費 | 2,200円 | 無料 | 無料 |
ショッピングマイル | 0.5% | 0.5% | 1% |
入会ボーナス | 1,000マイル | 1,000マイル | 1,000マイル |
搭乗ボーナス | プラス10% | プラス10% | プラス10% |
経続ボーナス | 1,000マイル | 1,000マイル | 1,000マイル |
※これらのカードは、基本的なサービス内容は「一般カード」と同様です。比較をする場合は、一般カードとしてご検討ください。
STEP4 マイルを効率良く貯めるためのオプションプランを把握する
一般カード | 交通系IC一体カード | ワイドカード | ゴールドカード | プレミアム | |
---|---|---|---|---|---|
年会費 | 2,200円 | 2,200円 | 7,975円 | 15,400円~ | 77,000円~ |
ショッピングマイル | 200円ごとに1マイル | 200円ごとに2マイル |
表のとおり、一般カード・交通系IC一体カードとワイドカードはショッピングでマイルの還元率が0.5%(0.5マイル)なのですが、年間の手数料として6,600円(JCBの場合は5,500円)の「10マイルコース」に申し込むことで、2倍にあたる1%のマイルを得ることができます。
この「10マイルコース」を表に当てはめてみると、
一般カード | 交通系IC一体カード | ワイドカード | ゴールドカード | プレミアム | |
---|---|---|---|---|---|
年会費 +10マイルコース | 2,200円 +6,600円 | 2,200円 +6,600円 | 7,975円 +6,600円 | 15,400円~ | 77,000円~ |
ショッピングマイル | 200円ごとに2マイル |
ショッピングマイルが2倍になるとはいえ、料金表だけだと上位カードとの差が分かりづらいですね。
STEP5 これらを踏まえた、利用頻度に合わせたトータルの年会費を確認する
以上を踏まえまして、年間にどれだけ海外旅行と国内旅行でANAを使うか、そしてショッピングでANAカードを利用するかで年会費に応じた最適な1枚が見つかります。
自分にあった最適なANAカード = ANA利用頻度 x シッピング利用頻度 x 年会費
「ANAカード 獲得マイルと年会費のシミュレーション」では、これらの一覧表と1マイルあたりの獲得費用も計算されますので、ぜひ参考にしてください。
「ANAカード 獲得マイルと年会費のシミュレーション」はこちら
STEP6 ANAカードまとめ
それでは、最後にタイプ別のおすすめカードをまとめてみたいと思います。
タイプ1「とにかくマイルを貯めたい場合」
まずとにかくマイルを貯めたい、一番マイルが貯まり年会費を度外視して該当するカードが「VISAプラチナ プレミアムカード(88,000円)」となります。年会費がお高いだけあり、年間で一般カードの約3倍多くマイルを貯めることができます。
ショッピングマイル還元率の差で次点となりますが、「JCB カードプレミアム(77,000円)」は「VISAプラチナ プレミアムカード」よりも年会費が1万円安いので、1マイル当たりの獲得単価を比較するとよりお得になります。
年会費は特に考えずに、マイルをとにかく貯めたい場合は、このどちらかのカードをお勧めいたします。
タイプ2「年会費はできるだけ抑えてマイルを効率的に貯めたい場合」
次に、年会費はできるだけ抑えてマイルを効率的に貯めたい場合は、「ワイドカード(7,975円)」の選択となります。
ショッピングマイルの還元率が0.5%ですが、それ以外のボーナスマイルは「ゴールドカード(15,400円)」と同水準なので、一般カードに「10マイルコース」をプラスした費用(2,200円+6,600円)よりもお得にマイルを獲得できます。
それでいて、サービスの内容は一般カードよりも充実した内容となり総合的にお勧めできるカードとなります。
一般カード +10マイルコース | ワイドカード | ゴールドカード | |
---|---|---|---|
年会費 | 2,200円 +6,600円 | 7,975円 | 15,400円~ |
ショッピングマイル | 200円ごとに2マイル | 200円ごとに1マイル | 200円ごとに2マイル |
入会ボーナス | 1,000マイル | 2,000マイル | |
搭乗ボーナス | プラス10% | プラス25% | |
経続ボーナス | 1,000マイル | 2,000マイル |
ちなみに「ワイドカード」に還元率が1%となる「10マイルコース(6,600円)」をプラスすると、毎月5万円のカード決済で年間のマイル差は0.5%の時よりも3,000マイル多くなります。
「10マイルコース」を選択するかどうかの分岐点は、この辺りのカード決済額になるのではないでしょうか。「ANAカード 獲得マイルと年会費のシミュレーション」では、毎月のカード利用額を調整しながら獲得マイルをカードごとに確認できます。ご自身で利用する想定額をいろいろお試しください。
「ANAカード 獲得マイルと年会費のシミュレーション」はこちら
タイプ3「年齢限定カードが最強の一枚」
年齢限定であれば、「学生専用のJCBカード」が最強の1枚です。年会費が無料ながらショピングマイルの還元率は1%なので、一般カードに「10マールコース」をプラスした費用(2,200円+5,500円)と同等の内容となります。学生なら持っていて損はないカードとなります。
一般カードとの比較
一般カード +10マイルコース | 学生JCB | |
---|---|---|
年会費 | 2,200円 +5,500円 | 無料 |
ショッピングマイル | 1% | 1% |
入会ボーナス | 1,000マイル | 1,000マイル |
搭乗ボーナス | プラス10% | プラス10% |
経続ボーナス | 1,000マイル | 1,000マイル |
最後にまとめますと..
とにかくマイルを貯められるカードは
「VISAプラチナ プレミアムカード(88,000円)」、もしくは「JCB カードプレミアム(77,000円)」
年会費は抑えて効率良くマイルを貯められるカードは
「ワイドカード(7,975円)」
年齢限定、最強の1枚は
となります。これらのデータは、「ANAカード 獲得マイルと年会費のシミュレーション」を利用すると一覧で確認することができます。ぜひ今までの内容を踏まえまして、カード選びの参考にしてください。
「ANAカード 獲得マイルと年会費のシミュレーション」はこちら
マイルの交換で得られる航空路線
さて、それでは貯めたマイルでどの程度のサービスが受けられるのかをざっとまとめてみます。1マイル当たりの価値が最も高くなるのが「ファーストクラス」への交換、次いで「ビジネス」「プレミアムエコノミー」「エコノミー」となります。シーズンごとに料金が変わりますが、最も必要数の少ないローシーズンのマイル数を掲載いたします。
ANA国際線 必要マイル数
香港(往復)
- エコノミークラス:17,000マイル
- ビジネスクラス:35,000マイル
ホノルル(往復)
- エコノミークラス:35,000マイル
- プレミアムエコノミークラス:53,000マイル
- ビジネスクラス:60,000マイル
- ファーストクラス:120,000マイル
パリ(往復)
- エコノミークラス:45,000マイル
- プレミアムエコノミークラス:67,000マイル
- ビジネスクラス:80,000マイル
- ファーストクラス:165,000マイル
※一覧はこちら
ANA 各路線の必要マイル数
ANA国内線 必要マイル数
(片道)- 東京 - 大阪、名古屋:5,000マイル
- 東京 - 札幌:6,000マイル
- 東京 - 沖縄:7,000マイル
※一覧はこちら
ANA 必要マイル早見表